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Handshakeの挑戦に関する考察

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Handshakeというプロジェクトは何をしようとしているのでしょうか?

 

そして仮に稼働したとしたら我々にはどう影響するのでしょうか?

 

Handshakeの基本情報については当ブログの別記事にて説明されているので、当記事では敢えて技術的な説明は控え、プロジェクトのコンセプトやその意味について考察します。

 

Handshakeが目指すゴール

このプロジェクトのゴールを理解するには、まずDNS(Domain Name System)SSL CA(Certificate Authority)の2つが持つ役割についてざっくりと把握する必要があります。

 

現在のInternetを利用する上でこの2つは避けて通れない構成要素であり、我々はこれに大きく依存しています。例えばDNSへの干渉は中国でも行われており、アクセスを制限する手法の一つとして使われています。

 

つまりDNSは政府等による検閲手段として実際に利用されているという事です。

 

Handshakeが目指すのは部分的にせよ、この2つに非中央集権的な要素を持ち込む事です。

 

※既存のDNSに成り代わるのではなく、共存が目的です それでも少し大袈裟に言うならば完全中央集権化されたInternetの核となる部分に触れようとしています。

 

DNS(Domain Name System)が持つ役割

簡単に言えば住所録の様な物であり、の様な文字列をIPアドレスに変換します。

つまり我々が名前を指定したアクセス先には住所録から引いてきたIPアドレスに従ってアクセスしている訳です。 仕組みの詳細は省きますが、このDNSへDomain登録はいくつかの段階を経ているものの実質的には中央集権的に管理されています。

 

更に、MyEtherWalletの事件があった様に必ずしも正しい住所情報が得られるとは限らないのです。

 

同じブックマークからアクセスしたのに誤った住所≒フィッシングサイトへ誘導されるケースが起こりえます。

 

SSL CA(Certificate Authority)が持つ役割

こちらはドメイン(≒サイト)の身分証明書の様な物です。発行するには認証局への登録と申請者の身分確認が必要です。※SSL証明書という言い方もします。

 

基本的にセキュアな通信を行う対象、httpsの通信を行う際にはCAの確認が入ります。 個人が勝手にCAを作る事も出来ますが、認証局に承認されていないCAにアクセスした場合にはURLの左に出る鍵マークが緑ではなく赤になります。

 

資産や個人情報に関わるアクセスを行う場合、必ずここを確認する癖を付けて下さい。
とは言え、CAにも問題はありますので確認すれば100%安全、とは限りません。

 

Handshakeが取り組む問題解決と可能性

実は上記で挙げたDNSとCAですが、検索すれば幾らでも問題や事件が出てきます。

 

CAを発行する認証局が緩かったり、DNSを一部ハイジャックされたり・・・ どんどん便利になるInternetの上では移転される価値が大きくなる一方です。そしてCryptoeconomicsは 最も大きな影響を受けるセクションと言えるでしょう。

 

そもそもDNSとCAを管理配布する現在の仕組みが攻撃耐性の高いものではないとも言える為、Internetが次のフェイズに進む為にも改善が必要です。

 

そこでHandshakeはBlockchainによる改竄耐性や分散性を活かした新たな仕組みを作ろうとしているという訳です。

 

仮に今後、価値のトークン化が進むのであれば尚更こうした問題は大きな障害と成る為、ある意味Handshakeの様なプロジェクトはCryptoeconomics全体にとって必要な存在なのかもしれません。

 

余談: Dark WebとDecentralized CA

今の所私には使う機会が無く、名前を聞くのみで詳しくありません。

 

Torが必須となる為、利用者も提供者も匿名でやりとりする事が前提にある事が伺えます。

 

主に違法な取引に使われると専ら言われるこれらの領域ですが、実は非中央集権なInternetという側面を持ちます。 ICANNというInternetの管理団体でさえもそれは認めているのです。

 

例えば身の危険から自身を守りながら自由な発言や情報の発信を行う事が可能な場というのは大変貴重です。(ICANNの記事:外部リンク

 

ここでは通常のDNSは使われませんし、匿名が前提ですので実在証明を前提とするSSL CAも使えません。これらが既存の形で管理される現状、Dark Webにはサイトの提供者が本物であるかを見抜く術が殆ど無いのではないでしょうか。 ※この問題についてはCheena氏の記事(外部リンク)にまとめられています

 

今のところHandshakeがこれらに関わるという記述は見当たりませんが、もしかすると将来的に需要と供給が噛み合えば何かが起きるかもしれませんね。

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